歴史ある会社

ノートンはイギリスで有名なバイクメーカーで、ジェームズ・ランズダウン・ノートンが創業しました。
ブランド名は創業者の名前から来ています。
イギリスでは老舗のバイクメーカーの1つで、長い歴史を持ちます。
創業から約20年ほどの間はエンジンは外部から仕入れていましたが、1908年からはエンジンの製造もスタートさせ、長きにわたってモータースポーツ界に高性能のエンジンを提供してきた実績がありますね。

ノートンのマシンは、マン島TTレースなどヨーロッパ各地で開催される、世界的に有名なバイクレースを続々と制覇しており、その名を国内外に轟かせました。
基本の車種は単気筒車両で、長い間このモデルを中心に製造してきました。
もっとも、戦争の壁には逆らえず、第二次世界大戦時はレースからの撤退も余儀なくされます。
第二次世界大戦中は、本来のバイクの生産はできず、高性能な技術を生かして軍用車を生産していました。

高度な技術

戦後はレース復帰やバイクの生産も再開されたものの、その歴史には紆余曲折もあり、途中で経営不振による幾度の倒産や合併・解散などを繰り返しています。
ですが、完全に消滅することはなく、創業以来の技術を受け継いで今にいたります。
戦後の1949年からは、二気筒エンジンの製造も手掛けるようになりました。
戦後の混乱も落ち着いた1961年に登場した「コマンド」は、ノートンの高い技術によって生み出された大排気量2気筒エンジンを搭載しています。

そのパワフルで優れたパフォーマンスと、ノートン・フェザーベッドやアイソラスティック・フレームなどの高度な技術に支えられた優れたデザインがたちまち人気となり、ノートンの代表モデルとしての地位を確立しました。
1970年代に登場した「ドミネーター」は500~850ccの排気量で、「コマンド」や「アトラス」は650ccといずれも大型の重厚感あるクラシカルなデザインが魅力であり、いずれも新たに開発した2気筒エンジンを搭載しています。

いずれのモデルも、高級感あるイギリスの伝統的なバイクとして、世界中のライダーからファンを集めました。
その後は、さらに高い技術を活かし、ロータリーエンジンなどを搭載したバイクも生み出し、1988年には「コマンダー」が発売開始されています。
このロータリーエンジン搭載車は、「インターポール2」という警察の白バイ車両としても活躍している、高品質と高性能を誇る信頼あるバイクです。

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