ベネリの特徴とは?

ベネリはイタリアのバイクメーカーで、1911年に創設されています。
イタリアメーカーらしい先進的なデザインを施して、流麗でおしゃれな雰囲気を感じさせるボディーが特徴的です。
同時に、モータースポーツの本場であるヨーロッパで培ったレース仕込みの性能の高さも自慢で、バランスよくトルクを出してくれるエンジンと小回りが利く足回りは走る楽しさをたっぷりと感じさせてくれると、ライダーたちから高い評判を得ていました。

モータースポーツの世界において、ベネリは輝かしい戦績を重ねてきました。
その強さの秘密は効率の良いエンジンの開発力に優れていたということにあります。

独自の構造をエンジンに織り込んで、1ランク上の排気量を持つモデルと同等以上のトルクと最高時速をもたらすエンジンを開発してきました。
そのため、圧倒的な強さを見せてイタリアチャンピオンの座を継続して防衛してきた時代もあります。
こうした強い開発力を生かした、性能の高いバイクを強みとして世界中にファンを持っているのが、ベネリの大きな特徴と言えるでしょう。

ベネリの歴史について

ベネリの歴史は1911年に小さなバイク整備工場を設立したことから始まっています。
1919年には、バイク整備のノウハウを生かして第一号となるエンジンを作り上げます。
その後ボディー構造の研究を重ねるなどして、ついに1921年に98ccエンジンを搭載した「Velomotore」を販売し、次第に開発力と知名度が高まっていきレースに参戦するようになります。
1920年から1930年代にかけてはその強さが発揮され、優勝を重ねていきます。

世界大戦を経てその技術は引き継がれていき、レオンチーノというモデルを武器に世界中で好調な売れ行きを見せます。
しかし、経営の失敗などもあって2005年には中国のQ.J.グループの傘下に入ることになります。
これにより生産拠点は中国に移ります。
2016年にはGEELYの資本参加を受けて、新たな体制で開発・生産をすることになります。

ベネリの人気車種は?

イタリアらしいデザインとエンジン特性、そして最新技術が融合した「LEONSINO250」は、日本市場でも販売されています。
世界各国で扱いやすいコンパクトスタイルのバイクだと評価を受けています。

また、「TNT125」はスポーティーさの強いモデルですが、タイヤ径を小さくするなどして旋回能力を高め、街乗りからオフロードまで様々なシーンで活躍するバイクとなっています。
操作しやすい特性を持っているため、バイク初心者でも安心して乗れるということで、多くの国で支持されています。
日本のシティーユースでも利便性が高いので、日本市場でも積極的に販売されているモデルでもあります。

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