スクリューバイクのユニークな特徴について

2024年、驚くべきバイクが登場しました。
その名も「スクリューバイク」。
なぜこの名称なのかはバイク本体を見ればわかります。
車輪がスクリューのような奇妙な回転をする仕組みになっているからです。

このバイクの特徴を説明するのは困難です。
何しろ普通のバイクらしいところを探す方が難しく、そのすべてが特徴といっても過言ではないからです。

タイヤを見ると2輪のようにも4輪のようにも見えますが、正確には4輪バイクです。
なぜ2輪にも4輪にも見えるかというと、タイヤが進行方向に垂直につけられており、一見すると非常太いタイヤが2輪「縦方向に」取り付けられているように見えるからです。
そしてこの奇妙な配置からタイヤが文字通りスクリューするように回転しながら本体を移動させていきます。

こんなバイクでまともに走れるのか?と疑問に思う方がほとんどでしょう。
何しろ垂直方向にタイヤが取り付けられているわけですから、とても直進などできないように見えます。
しかし実際にこのスクリューバイクが運転されている動画を見ると何の問題もなく直進しています。

そのうえ、この奇抜なタイヤの配置ゆえに横移動を含めたすべての方向にバイクを動かすことができます。
横方向に移動できるのバイクはまさに前代未聞でしょう。
さらにカーブはもちろんのこと、ターンも可能です。

スクリューバイクはどんな経緯で作られた?

このバイクを作ったのはイギリス人YouTuber、ジェームズ・ブルトン氏です。
つまりバイクメーカーによって開発・製造されたのではなく、事実上個人が作ったバイクということになります。
どうしてこんな奇抜なバイクを作ったのかというと、まずYouTuberということもあり、話題を集めるために作った面が挙げられるでしょう。
実際にその目論見は大成功となっており、ニュー・アトラスという科学系のニュースサイトでも「衝撃的な電動じかけの乗り物」と評されつつ取り上げられるなど大きな話題となりました。

また、先述した奇妙なタイヤには作業用ロボットに使用されているメカナムホイールが使用されています。
ブルトン氏によると、市販のホイールがなかったのでこのメカナムホイールを使って自分で作ることにしたそうです。
しかもせっかくバイクを作るなら人間が乗れるサイズにしたいと試行錯誤した結果、このようなユニーク極まりないバイクが誕生したのです。

ですから、実用性はほとんどなく、また市販される可能性もゼロと見てよいでしょう。
話題性重視、でも他に類を見ないユニークさでバイク好きの好奇心を刺激してくれる、そんな「面白いバイク」として評価できるのではないでしょうか。
今後のブルトン氏のYouTubeでの同バイクの紹介にも注目したいものです。

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