ヤワの特徴とは?

ヤワは「JAWA」という表記の、チェコ共和国のバイクメーカーです。
その設立は古く、1929年に同国においてドイツのヴァンダラー社を買収することによってスタートしています。
そのため、ヤワの根本的な技術はドイツにあり、ヨーロッパらしい堅実で実用的なバイクを作るのが特徴です。

技術力が高く、ヤワとして製造を始めた初代モデルはすでにOHVエンジンを採用していました。
しかも、18馬力というパワーを持っていて、当時ではとても信頼性の高い性能を誇っていました。
こうした技術的な信頼性はメーカーの成長と共に知られていくようになり、ヨーロッパでは人気の高いブランドとなっています。

近年の世界的なバイクエンジンの向上に追いつくことに難しさが見えていますが、それでも昔ながらのデザインが受け、世界中にファンがたくさんいます。
レトロ感のある独特のフォルムと渋い色合いのペイントがマッチして、現代モデルではあまり見られないオリジナルのイメージを作っています。
クラシック好きのライダーからの根強い人気があって、日本でも一定層のファンがいます。

メーカーの歴史について

前述の通り、1929年にヤワとしてスタートしてから、安定した技術力で力を付けてきました。
1930年代になると、パワフルなバイクよりも市民的な乗りやすいバイクが求められるようになります。

その動きに敏感に応じて、175ccの新モデルを発売します。
これは70kg程度のかなり軽量化されたボディーを持ち、リッター当たり29キロという高い燃費性能を持っていました。
それでいて最高時速は80キロを優に超えていて、庶民的なバイクとして大きな人気を集めます。

その後ヤワは事業を多角化していき、4輪車も製造し始めますが、第二次世界大戦が始まり経営面の変化を迎えます。
チェコは共産圏だったということもあって、主な取引先は同じ社会主義国が多くなります。
特に中国にヤワのバイクは多数輸出されましたし、技術提携によって中国のメーカーがヤワのバイクをベースにしたモデルを製造するようにもなっています。
戦後は、様々なタイプのバイクを開発しもペットやオフロードバイクなども作っていくようになります。

ヤワの人気車種は?

ヤワの人気車種は、650ccクラスのクラシックスタイルです。
「650クラシック」がその代表格でレトロ感たっぷりの優雅なフォルムのボディーと、丁寧な塗装で昔懐かしい雰囲気を醸し出しています。

また、「650スタイル」はそのクラシックな雰囲気を残しつつも、シティーユースを想定したデザインでスマートな印象を見せてくれます。
「650ダカール」はオフロード仕様のモデルで、重量感と安定感が際立つエンデューロスタイルのバイクとなっています。

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