2ストロークメインだったスペインのバイクメーカー

ブルタコの前身は1944年に設立されたモンテッサで、レース活動においても成功し、1957年に工場を大きくして移転しますが、スペインでは当時景気後退しており、移転に時間がかかってしまいます。

この間の生産ストップから、2人の経営者の間でレース活動を継続するかどうかで意見が割れ、レース活動を推進すべきとしていたブルトが会社を去ったことから、モンテッサのレース部門は縮小されます。

このブルトが元モンテッサのレース部門スタッフから招かれたミーティングで説得され、彼が所有していた農場で創業したのがブルタコ社なのです。

社名のブルタコの由来は、ブルトという姓と彼が呼ばれていたパコというニックネームを組み合わせたもので、ブルトとは親友でブルタコと初めて契約したライダーの1人、ジョン・グレイスが提案したものでした。

 

1959年、ブルタコの第1号となるトララ101が発表されました。

125ccロードモデルであり、トララとはスペイン語で鞭の先という意味です。

その2ヶ月後にはスペイングランプリで上位10台のうち、ブルタコ製のマシンが7台を占めていました。

ブルタコのロゴマークは、サムズアップのイラストを社名のBULTACOという文字が囲んでいるのですが、これはイギリス人ライダーであるデビッド・ウィットワースが、全てが順調であるという合図をピットクルーに送るのをブルトが見て思いついたものです。

 

市場が冷え込んだことと政情不安のため、ブルタコは1979年にその生産をストップしました。

1980年に一度は生産再開されますが、1983年に工場は再び閉鎖されます。

1998年にフランスのバイクメーカー、シェルコのオーナーがブルタコの商標関係の権利を買い取り、実際にブルタコの名前をつけたバイクが発売されますが、2001年からはそれもなくなっています。

 

ブルタコの主なモデルと特徴

ブルタコのバイクで1番有名になったのは、シェルパTではないでしょうか。

この他、アメリカ市場ではプルサンが重要な位置を占めていました。

ブルタコ製バイクは、一部を除いてほとんどが単気筒空冷2ストロークエンジンを搭載し、混合給油方式のエンジンオイルであったため、事前にオイルとガソリンをユーザーが混合しなければなりませんでした。

ブルタコのバイクは全世界へ輸出されましたが、結果的に最大のマーケットとなったのはアメリカでした。

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