車両1台に一人の職人?TITANのオートバイ

1994年に誕生したアメリカのオートバイメーカーとして知られるのが、TITANです。
タイタンはアリゾナ州フェニックスに本拠地を構えており、バイク1台につき一人の職人が携るという製造システムを採用しています
工場によるライン生産ではないため生産性は落ちてしまいますが、その分高品質なオリジナルバイクを生産しており、他にはない自分だけの一台を作り挙げてもらえるのです。

購入後、ユーザーが希望する仕様に出来る限り近づけるフルオーダーバイクメーカーで、一生大切にしたくなる自分だけの宝物を作り挙げてもらえます。
大量生産ができないこともあり2001年には1度倒産をしてしまいましたが、ディーラーの1人がブランド買収をしたことで状態が改善。
多少規模が縮小してしまったものの、1人一台担当のセルシステムはそのままに現在のタイタンへと復活を遂げることができたのです。

日本国内でも広く愛されているバイクメーカー

タイタンはアメリカ国内だけではなく輸出業も盛んに行っており、日本国内でも多くのファンがいます。
カスタムバイクを依頼するのであればタイタンを選ぶというライダーも多く、中古バイクも人気です。
人気バイク故になかなか中古市場でも手に入りにくく、1度購入したら壊れるまで乗り続けるというライダーが多いでしょう。

タイタンへの依頼の際には、ある程度の基盤もありますが、エンジンやフレームなど走行性能に関係する所まで細かく相談可能です。
マフラーやシートなどカスタムパーツの王道ともいえるべき部分はもちろん、ロゴやカラーリングなどこだわれるポイントは少なくありません。
1から自分だけのバイクをカスタム出来るということもあり、バイクに詳しい上級者ライダーから特に親しまれているメーカーです。

タイタンオリジナルバイクがチョッパースタイルを作り挙げた

タイタンから販売されているモデルは、サイドワインダーやゲッコー、フェニックスにラジカルリジッドなどがあげられます。
いずれも職人がこだわり抜いて作り挙げる逸品で、オーダーを受けてからお客様の希望に添ってカスタムを施す仕様です。

中でも1989年に発表されたオリジナルモデル、TITANは不動の人気を誇るバイクで、正にタイタンを代表する一台として知られています。
こちらは日本の技術者が作り挙げたカスタムチョッパーとして知られていますが、日本人として始めてアワードを獲得した歴史的な一台です。

ステンレス鋼管で作られているグースネックフレームに削り出しのエンジンなど、上品な無骨さを感じさせる一台は瞬く間に国外にもヒット。
日本がアメリカにチョッパースタイルを認められた作品として、現在も親しまれています。

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