チョイノリとは

一風変わった「チョイノリ」という名前のスズキの原付バイクです。
2003年から2007年まで製造されたこのかわいらしいバイクは、主に通勤や通学でのシーンを想定し、学生をターゲットとしたうえで、国内生産にてどこまで安く開発製造できるかを大きなテーマとして掲げていました。

また、車両自体もシンプルかる軽量化が徹底的に図られており、非常に低価格なこともあり注目されたことでも知られています。
のちに「チョイノリSS」という名前にて、カスタム仕様のモデルも発売されています。

特徴について

チョイノリの特徴として、各部品をコンパクトにして、新たに開発されたエンジンとフレームを採用し、樹脂部分を大きくし従来のバイクよりも軽量化を図っているのが挙げられます。
そのため、部品なども従来のものより3割削減しているのが他のメーカーと比べて優れている部分と言えるでしょう。
見た目だけではなく見えない部分でこだわりを見せて言えるのもスズキのこだわりと言えます。

また、ボルトやナットなどの締め付け部品を5割減らし、徹底的に設計や生産での合理化を図ってます。
その結果、最下位モデルでは税抜きで59,800円という非常に格安な金額を実現したことでも一躍注目を集めました。

コンセプト

チョイノリのコンセプトはその名前の通り、ちょっとした通勤や通学での利用シーンを想定しており、価格面などからも主に若い世代や主婦層などをターゲットとしている点です。
また、見た目も曲線を活かした丸みを帯びたフォルムで、非常にかわいらしくスタイリッシュなこともあり話題を呼んだと言えるでしょう。

カラーリングはホワイト、ブラック、ブルー、イエロー、オレンジ、ベージュの6カラー構成で発売されました。
男性・女性問わず使い勝手がよいカラーリングになっているため、通学通勤以外にもプライベートなアイテムとして使用が可能です。
チョイノリのコンセプト同様、普段からちょっとした時に使えるような配慮が随所に見られると言えるでしょう。

エンジンの特徴

チョイノリのエンジンの排気量は49cc、2ps/5500rpmで、4サイクルOHVエンジンを搭載しています。
これは、徹底的な合理化と開発コスト削減を目指し、スズキのすでにあった汎用動力エンジンを元に製造されたことによって実現しました。
かなり低出力ではありますが、「チョイノリ」といったコンセプトで割り切ったエンジンが実装されていると言えるでしょう。

コンパクトなだけではなく、乗り心地まで考えて作られたバイクと言う事もあり、エンジン部分は開発者としても悩みの種であった事は容易に想像されます。
乗り手にとっても快適なドライブが出来るバイクと言う事もあり、男女や年齢問わず人気のある乗り物だと言えるでしょう。

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