スーパーカブの輝かしい歴史について

日本を代表するバイクのモデルはたくさんあって、レーサーモデルやネイキッドスタイルなどでその強みが発揮されています。
しかし、こうした走行性能の高いバイクとは別に、世界で最も売れている日本のバイクがあります。

それが、ホンダのスーパーカブです。
2017年には、スーパーカブのシリーズが世界で生産累計1億台を達成しています。
当然、この数字は一つのシリーズとしては世界最高記録で、スーパーカブがいかに世界中の人々に愛され支持されてきたかが分かるものです。

スーパーカブの始まりは1958年です。
この年に大和工場にて生産された初代のスーパーカブが販売され、その耐久性や使いやすさ、経済性の良さなどから瞬く間に企業や市民に浸透していきます。
1960年にはホンダのお膝元である鈴鹿工場での生産移管がなされ、さらに生産力を強化するほどになります。

そして、翌年の1961年には海外拠点での生産もスタートさせます。
この時から本格的にスーパーカブの海外進出が始まり、安価でありつつ非常に品質が優れていて、あらゆるシーンで走れるバイクとしての高い評価を受けることになります。
その後もスーパーカブは、順調に国内でも世界各国でも販売台数を伸ばしていきますが、2000年代に入ってからその伸び率は急激に高くなります。

生産累計台数2,000万台から3,000万台を超すのに10年ほどかかっていましたが、次の4,000万台に至るのにはわずか4年しかかかっていません。
その後も3年から2年程度で1,000万台以上の伸びを見せていて、近年そのニーズがさらに高まっていることが分かります。

スーパーカブの歴代モデル

1958年に発売された初代は「スーパーカブC100」という名称でした。
すでにカブの独特のカウルと安定したボディーフォルムができていて、初代から高度な完成度を誇っていたことが分かります。
その後1966年にはスーパーカブC50が出て、いわゆる原付のサイズで市販されるようになります。

スーパーカブは単に商業車としてだけでなく、一般ライダーが好んで乗るようにもなります。
そのため、1971年にはC50デラックス、1983年にはスーパーカブ50すーぱーかすたむなどが出てきて、デザインの面でもこだわったおしゃれなモデルが登場するようになります。

乗りやすさはスーパーカブの特徴ですが、さらにスムーズな加速感や燃費性能を高めていく努力が払われていきます。
2007年のスーパーカブ50は、新設計のパーツが多数採用され新たなスーパーカブの魅力を見せてくれました。
2017年にはレトロ感たっぷりのヨーロッパスタイルデザインのモデルを出すなど、新たな層に訴えかけるバイクも販売しています。

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