日本において、知らない者はほとんどいないと思われるほど、バイクメーカーとして名高いカワサキは、スポーツバイクをはじめさまざまなバイクを販売し多くのファンを獲得しています。
カワサキが製造販売するバイクはどれも人気が高いものばかりですが、その中でもninja、ニンジャと呼ばれるバイクは同メーカーを代表するバイクでもあり、多くのライダーを魅了してきました。
ここでは、カワサキの誇るスポーツバイク、ninjaZX9Rについて記述していきたいと思います。
概要と特徴
カワサキからninjaが誕生した理由の一つが、ホンダが1992年にリリースしたCBR900RRファイアーブレードの存在が挙げられます。
大型モデルでありながら、ホンダならではの高い技術力を結集させたこのバイクは、軽快なハンドリングが特徴的で、発売当時には多くのライダーたちを驚かせました。
しかし、最も驚き衝撃を受けたのはカワサキで、それ以降カワサキはファイアーブレードを倒すということを目的としてバイク造りに励んでいたという経緯があります。
そして、その結果誕生したのがninja ZX-9Rであり、カワサキお得意のラムエアシステムも採用されました。
その後、幾度かの改良を行いながら生産が続けられてきたのですが、2004年には後継車であるZX-10Rにその座を明け渡し、生産が中止されました。
ニンジャの魅力
ニンジャはそれぞれのバイクに特徴がありますから、一概にシリーズの魅力を簡単に語ることは難しいです。
そこで、ここでは上述したZX-9Rの後継車、ZX-10Rについて魅力を語りたいと思います。
このバイクは、レースで勝つため、速く走るためというコンセプトの基に生み出されたバイクと言っても過言ではなく、その運動性能は極めて高いレベルにあると言えます。
エンジン特性はやや高回転型で、高回転まで回した時に最大のパワーを発揮するようパワーユニットが設計されています。
中低速の余剰なトルクはカットされており、スムーズに高回転域に持ち込むことが可能で、正にハイスピード勝負をするためのバイク、と解釈することができるでしょう。
また、モデルチェンジを繰り返す過程で10キロ近く軽量化することに成功し、それが運動性能向上に繋がっています。
軽量化することで加速、制動、コーナリング全てに好影響を与えるようになり、ロングストレートを有するコース、タイトコーナーのあるコースなど、様々なシチュエーションに対応できるオールマイティなスポーツバイクとなったのです。
カワサキのニンジャは、初代が販売されてから長い時間が経っていますがそれでも多くのファンが存在します。
ニンジャオーナーによるサークルやツーリングなども催されていますから、興味のある方は調べてみると良いかもしれません。