幻のブランドが復活

Bucoはアメリカのモーターサイクルの黎明期に設立された、バイクアクセサリーメーカーの中でも老舗です。
創業したのは1933年のことです。
創業者はジョセフ・ビューガライゼンです。
彼は先見の明のある人で、ヘルメットの安全性が重要だと当時から唱えていました。

ヘルメット産業には1950年代後半から本格的に参入しました。
その後事業は順調に拡大したのですが、オイルショックが起きたことでいったん倒産してしまいます。

このためBucoのヘルメットは幻のブランドといわれていました。
しかし1997年に復活しました。

安全性にこだわったヘルメット

創業者が提唱していたように、Bucoのヘルメットは安全性にこだわっているのが大きな特徴です。
発売当初の段階から、独自の安全性に関するテストを実施していました。
しかも徹底的に多角的なテストを実施して、基準をクリアしたものを市場に投入しました。

ですからBucoが、高度なヘルメットの安全性に関する研究の第一人者といわれました。
1964年に出版されたアメリカンモーターサイクルにBucoの広告が掲載されました。
その見出しで「もっとも徹底的に設計され、テストされた」というコピーが使われているほどです。

フライトヘルメットをモチーフに

復活したBucoは、前に人気になっていたモデルの復刻版もいろいろと発売しています。
例えばU.S AIR FORCE TWEETYは1950~60年代初頭のアメリカ空軍のフライトヘルメットのテイストを使ったアイテムです。

アウターシェルはマット仕上げになっています。
またアメリカ空軍のエンブレムがあしらわれていて、この辺に空軍感がにじみ出ています。

一方イヤーカバーやストラップカバーなどは本革を使っています。
さらにライニングカバーにはスウェードタッチ、トリムラバーはサンドベージュを使っていて、細部に至るまで油断がない仕上がりです。
レトロで本格的なヘルメットを探している人にはおすすめです。

新規開発されたモデルも

復活したブランドのBucoでは、新商品の開発にも力を入れています。
例えばWILD ONEはアルミナムフレークを使っています。
アルミの中でもきめ細かい素材を用いていて、均等に振りかけることで村のない厚みアルコーティングが施されています。
立体感がある半面、深みを感じられます。

デザイン性にもこだわりが見られます。
両サイドには、メタルブラックのスターをあしらっています。
この辺で、個性的なアピールもできるでしょう。

内装には発泡スチロールがあしらわれています。
グレインスタイルのワンピース形状をしているため、強度もしっかりしています。

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