ヘルメット業界の老舗

バイク乗りであれば、ヘルメットメーカーのBELLの名前を聞いたことのある人も多いでしょう。
ヘルメット業界でも老舗のメーカーとして知られています。

BELLのルーツは1923年に設立された「BELLオートパーツ」です。
そもそもは四輪車用のパーツメーカーとして、産声を上げました。
それを1945年ロイ・リクターという人が買い取りました。
そして1954年にヘルメット部門を設立して、BELLヘルメットとしての歴史がスタートしました。

さらにその3年後には予想以上の売り上げを記録したため、BELLヘルメットを新会社として独立させました。
現在ではバイカーの間でもポピュラーなヘルメットとしてフルフェイスのヘルメットがあります。
これの元となるモデルを発表したのが、こちらのメーカーです。

エポックメイキング的なSTAR

BELLではいろいろなヘルメットを販売していますが、その中でも業界でエポックメイキング的なヘルメットにSTARがあります。
こちらが世界初のフルフェイスヘルメットといわれているからです。

今では当たり前のデザインですが、当時はかなり画期的でした。
世間の間では「宇宙飛行士のようだ」といわれたそうです。
しかしその数年後には大半のプロライダーがこちらのヘルメットを愛用していたといわれます。

STARシリーズは日本でも人気になりました。
特に当時の暴走族の間で好まれました。
その関係もあって、一時期「族ヘル」と呼ばれたこともあったほどです。

アジアフォームを採用

欧米人とアジア人とでは頭の形状が異なるといいます。
欧米人は縦に、アジア人は横に大きいといわれています。
BELLは欧米のメーカーなので、自分の頭部の形状に合わないのではないかと思う人もいるでしょう。

しかしBELLではアジアフォームというサービスを実施しています。
オリジナルモデルをアジア人の形状に合うように改良するサービスです。
この結果、日本人でもスムーズにかつ快適に着用できるようになっているのでその部分の心配はありません。

オーソドックスな500-TXJ

BELLではいろいろなヘルメットを販売していますが、オーソドックスなのは500-TXJです。
ジェット型のヘルメットで、独立してから最初に手掛けた歴史あるモデルです。

当時の面影を残しているので、少しレトロな印象があるでしょう。
一方でぎりぎりまでコンパクトに設計されています。
頭をしっかり守りながら重みがないので、長時間のツーリングでも首に大きな負担もかかりません。

吸水性にも優れていて、内部の素材にもこだわりが見られます。
夏場のツーリングで汗をかいても吸収してくれるので、群れるなど不快な思いをすることもないです。

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